ボードゲーム有志者の会

大阪-京都あたりでボードゲームオフ会を開いています。ゲーム、アートとかいろいろ。

2020年映画ランキング✊ッ

お疲れ様です。

 

今年はとても印象深い一年となりましたね。

「なんか新しいウイルスが出たらしい」から瞬く間にアジアを駆け巡り、アジア人はウイルス呼ばわりされたのも束の間、今や全世界のウイルスとなり、今も絶賛流行中。

 

そんな今年の一文字はまさに世情を表した漢字の「密」でしたね。その他も新コロナ関連のマイナスなイメージの言葉が多かったようです。

そいで自分も今年の一文字を考えてみたんですが…

 

「繋」です!

一文字にすると重々しいですが、つまりは色んな繋がり方を考えた一年だったなぁと。

もちろん身近な人は会う機会が減り、代わりに凄くオンライン通話!ってのが身近になりました。

頻繁に連絡を取る間柄だとそういうコミュニケーションもとれますが、一年に一回か数回そこいら連絡を取るって人との繋がりかたが自分は一番難しく感じました。

あとは数年振りに会えた人や、連絡ねぇな~と思ってた人から返事が来たりもあって、なんか改めて繋がりって不思議なもんだなぁと思ったわけです。

 

 あと去年11月に発売した小島プロダクション第1弾 PS4用ソフト「DEATH STRANDING」。こちらも外すことはできません!

 

・ 舞台はアメリカ、デスストランディングという現象により、地上は荒地となりBTと呼ばれる脅威が至るところに存在するようになった。

主人公サムとなって、外に出歩けない人々の代わりに荷物を運び届けながら、同時に分断されたアメリカ大陸を繋げるために一人広い荒野を進み続ける。

 

多人数が同時にプレイできるオンラインプレイが当たり前になったゲーム界。一部ではモラルの欠片も無い人々が溢れる殺伐とした中に一石を投じる作品。

プレイヤー通しの直接的な接触は無く、他プレイヤーの残置物(梯子、ロープ、看板など)を利用してゲームを有利に進めていく、ストランド(繋がり)・ゲームなんです。

直接的に繋がるのではなく「孤独の共有」をすることによって、改めて人々の繋がり方を考えるという発想は、思いがけず今の世の中にまさに噛み合った内容でもあって、やはり小島監督の先見の明を感じましたね。

 

 

 

といわけで本題に入りたいと思います!

 

今年は映画館での新作鑑賞本数は66本でした。

 今年から配信新作もランキングに入れようかと思ったのですが、やはり自分の中で環境の違いから集中力の差が感じるので、今回は外しました。

 

今年はランキングは30位まで書こうかと思いますが、その前に今年のリバイバル上映で良かった作品二本を紹介!

一本目は

 



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インターステラー

TENETの公開に合わせてリバイバル上映されたクリストファー・ノーラン監督のSF作品。初鑑賞だったが、まじで大きなスクリーンで観るに相応しいSF映画だった…。

今年一番心が打ち震えたのは間違いなくこれです笑

綿密に練られたストーリー展開からの絶体絶命の危機、次元を越えて紡がれる愛の力。

壮大なスペースロマンでありながら人間賛歌でもあるこの作品は、小難しすぎると置いていかれる自分にも優しい傑作SF映画だった。

 

二本目は
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風の谷のナウシカ

いやーーー、おもしろかったです。

今までちゃんと観たことなかったんですよね。ぼやーっとシーンだけ知ってて観たつもりなってましたが全然観たこと無かったです笑

考えたら初公開の1984年って僕この世に存在してないんですよね。

 鑑賞したときの劇場の客層は僕みたいな人が多かったのか、30代くらいの人が多かったように思いました。上映終了後の館内全体の満足感に満ちた空気は今も印象的です。

 

 

 

 

リバイバル作品は以上で、やっとランキングに移ります。 

今年も例に習って1位から順番に下っていくスタイルでいきます!

それではしばらくお付き合いくださいね。

 

それでは2020年映画ランキングいきます!!

 

 

 

 

 

一位

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「音楽」

いや、間違いなくこれですよ。説明なんていらない心で楽しむ痛快さ。

ストーリー上あまりに説明が無さすぎて一度観てもなかなか言葉にできないんですよね。ただ、すげぇ…となる傑作作品です。

70分と時間としては長くはないが、ロトスコープという手法により制作されていて、一度実写で内容を撮影し、それを線描きで写し直してアニメに落とし込むという大変面倒な作業により産み出されています。

そして演奏してるシーンは実写からのトレースだからこその生々しく疾走する指や体の動きに圧倒されて痺れます。

最後のフェスのシーンもアニメならどうにでもなりそうなところですが、実際にフェスを開いて撮影するというこだわりもとても良いです。

 

この作品で岩井澤建治監督もそうですが、原作者の大橋裕之さんの世界観にもすっかりはまってしまいました。ぶれないスタイルと感性で、俳優さんやミュージシャンの方でたくさん彼のファンがいるのも頷けます。

 

主人公たちは見るからにヤンキーですが、しっかりヤンキーです。劇中でもヤンキーやってます。だけど心は「静」のまま。

そこから音楽に触れ、言い様のない感情に襲われ、最後には大きな「動」へと揺れ動いて行きます。

そしてエンドロールに流れる音楽の祝福を受けたかのようなドレスコーズによる「ピーター・アイヴァース」。

 

心の源流ともなり得る音楽の力を存分に味わえる作品だと思います。皆様も、是非。

 

二位

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ジョジョラビット」

辛くも、優しくも、激しくも明るくもある世界に号泣いたしました。

 

体力もない、まだ靴日も結べないジョジョにはいつも、尊敬すべき「アドルフヒトラー」が側にいる。彼のヒーローだ。

そして彼にはとても優しい母もいる。しかし母とはたびたび意見が食い違う、戦争中に愛が最強だのと母はうつつを抜かす。

ある日ジョジョは母がかくまっていた少女エルサと出会う。

これは教育めいたお話しではなく、ジョジョが自分自身で何が大切かを見つけ出す、希望の物語である。

 

大きなものを失った。だけど踊ろう。だって戦争は終わったのだ。

魂の解放をしよう。

 

三位

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「コロンバス」

まさかの…コロンバス…!!

なんですかね。とにかく背景の美しさに心奪われました。

舞台となるオハイオ州の都市コロンバスで講演先で倒れた父の見舞いに訪れたジンと、地元で暮らすケイシーの恋愛にも似た心の触れあい。

コロンバスにたどり着き、父を認められずにこの地からも早く去りたいジンと、自由を求めながらも地元に縛られて窮屈さを感じるケイシーの二人を、シンメトリーに構成されたモダニズム建築の建物達は変わらない美しさと静寂さで、二人の選ぶ道をただ見守るのだった。

 

四位
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「この世界の さらにいくつもの 片隅に」

 ほぼもう昨年の映画みたいな感覚ですが、今年始めのほうに観ましたよ。

大きな流れは前作と同じですが、多分にシーンが追加され、内容のフォーカスする部分も変わっていてかなり印象が違っています。

むしろこちらになることでもっと「なんでもない人たち」の姿が鮮明になり、どんなに辛くても生きることへの肯定、居場所を見つけるための手がかりとなる作品で、僕の中ではこちらのほうが「見たかった作品」となりました。

前作を観て、なるほどとなった人も改めて観るに値する作品だと思います。

 

五位
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ワンダーウーマン1984

年内最後の作品としてぶっこんで来てくれました。ワンダーウーマン

前作はそれほど思うところは無かったんですが、今作は単純に、余計な事を考えずに楽しめたことが今回の順位となりました。

幼少時代のレースのシーンから、デパート内での戦闘シーン、最後のチーターとの戦闘、とにかく映像としての楽しさが溢れていました。

他の方の悪い評価で目立った内容の脆弱さ、たしかに完璧なシナリオとは言わないですが、行きすぎた欲望の末路、 愛の重要さ、そしてヒーローとしての決断。

ヒーロー映画としての描くべき大切なことが全て詰まったようなとても素晴らしい作品だと思いました。

ヒーローの自己犠牲を肯定はしたくはないが、それによって守られるものの大きさは、とても価値のあるものだと思います。

 

六位
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「博士と狂人」

これは思いの外とても印象深い作品となりました。

オックスフォード英語大辞典の編纂を任されたマレーはボランティアを募り、殺人の罪で施設にいるマイナーと出会い、友情を気づいていく。

学士号を持たない異端者と、戦争により精神の病を持つ元軍医、イレギュラーでありながらも二人の天才は心を通わせ、辞典制作に大きな貢献を果たすこととなるが、それ以上にマイナーを助けようとするマレーの築いた友情を重んじる姿が描かれ、物語をより面白くしている。

そして二人から生まれる高度な言葉遊びの美しさも作品の品格を高めているようでした。

 

七位
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「アルプススタンドのはしの方」

自校の高校野球の応援に来させられた彼女らが、試合を眺めながらスタンドのはじっこで繰り広げるなんでもないような会話劇。

この場では主役であるはずの高校球児ではなく、ひたすらにスタンド席の人々が映し出される。

そして、姿の映らない人へも光が辺り、誰もが皆、それぞれ人生を歩んでる主人公なんだ。と教えてくれるような素敵な作品だった。

ラストの思いがけなさはとても愛しくある。

 

八位
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「のぼる小寺さん」

ほのぼの系が続きます。笑

ほんとこれも何気ない少年少女の青春ものですが、何気なさの中にある情熱と、それに触れた者たちの静かな情熱の連鎖がとても良かったです。

ラストはつい「ふふっ」とほころんでしまいます。

 

九位
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「スパイの妻」

これはストーリーの痛快さもだが、何より高橋一生さんの役のはまり具合に完全にやられました。もう福原優作として出来上がってるんですよね。

妻への優しさ、志の高さ、心の高潔さ、隠れた冷静さ、大袈裟な演技では語れない非常に複雑な人物像を見事に演じ切った高橋一生さん、ほんとに最高。

あ、作品としてもとってもいいんですよ。

 

十位
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「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館」

探偵ものってもう今の時代古くな~い?なんて思っていました。ごめんなさい。

良いものは良いんですね。凄く巧妙で一人一人の心情が明かされていく時、物語は一気に加速していく。

何を言ってもネタバレになるので多くは語りません、是非是非是非観てください。

傑作です。

 

 

 

 

 

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

という事で1~10位までの結果はこうなりました。

半分が国産映画でしたね。

なんなんでしょうか、穏やかさを心が求めているんですかね?そんな気がする順位にも思います。 

 

というわけでここからはざーっと11~20位までいきます!

 

十一位
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前田建設ファンタジー営業部

 

十二位
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「鵞鳥湖の夜」

 

十三位
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「罪の声」

 

十四位
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「ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語

 

十五位
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ヴァイオレットエヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形」

 

十六位
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「ドロステのはてで僕ら」

 

十七位
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「娘は戦場で生まれた」

 

十八位
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レ・ミゼラブル

 

十九位
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「青くて痛くて脆い」

 

二十位
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「タイトル拒絶」

 

多い!!

多いぞ国産!!!!!!

 

ここで特に印象深いのはレミゼラブルですかね。芸術の都、ファッションの最先端、美しさが際立つ印象のフランス。

その一方で血なまぐさい歴史も多く、けっこう過激な一面も国民性としてあります。

その複雑さを新鮮に描いた作品なのかなーと思いました。

あと青くて痛くて脆いは、実質の面白さで言ったらどうだったか…と思うんですが、観賞後の妙な余韻が凄く強烈に残っているので、ここに持ってきました。

 

あと、ヴァイオレットエヴァーガーデンですが、上記のものは最新で公開されたものでなく、1つ前の外伝のほうを選んでいます。

Netflixでアニメも観たいと思います。

 

 

 

というわけで、ラストスパート21~30位までも行きます!

 

 

 

二十一位
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「ホドフスキーのサイコマジック」

 

二十二位
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「37セカンズ」

 

二十三位
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「シカゴ7裁判」

 

二十四位
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僕のヒーローアカデミアTHE MOVIEヒーローズ:ライジング」

 

二十五位
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「眠る虫」

 

二十六位
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「私をくいとめて」

 

二十七位
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「彼らは生きていた」

 

二十八位
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「1917」

 

二十九位
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「悪人伝」

 

三十位
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「パラサイト 半地下の家族」

 

 

となっております!!

 

偏りは自覚しながらもできるだけ広い視野で色んな作品を観ようと観ようとは努めていて、今回もけっこう色んな作品が上がったかなぁとも思っています。

今年はブログ書き始めが遅く、ちょいと駆け足になってしまいましたが、無事終えて良かったです。

 

来年はどんな作品に出会えるでしょうか。

いまからわくわくしています。

 

今年の更新は二回だけのブログでしたが、気長に続けようとは思いますのでよろしくお願いします笑

では皆さんよいお年を!!! 

 

 

 

去年の映画ランキング↓

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