ボードゲーム有志者の会

大阪-京都あたりでボードゲームオフ会を開いています。ゲーム、アートとかいろいろ。

いまも残る差別「BlacKkKlansman」

こんにちは。

 

スパイク•リー監督最新作

「BlacKkKlansman(ブラッククランズマン)」見てきました。

私の地域では4月下旬に公開終了でしたが、5月中旬から公開の映画館もあるみたいでした。

 

公式HP

https://bkm-movie.jp

 

社会の教科書でも見たことある、白人至上主義団体「KKK(クークラックスクラン)」に、黒人として街で初めて採用された警官•ロンが潜入する。でも黒人がアンチ黒人の団体に潜入って、どうやって?

というお話です。

 

アメリカ史に全く詳しくなく、KKKも見た目のインパクトから覚えてたくらいの知識で見に行きましたが十分楽しめました。

 

映画が始まると、まず別の映画作品映像が流れます。

地べたに寝かせられているおびただしい数の男性。人の波をかき分けて白人の女性が人を探しています。

これがなんの映像かというと、名作映画「風と共に去りぬ」からの引用なのでした。

風と共に去りぬの舞台は南北戦争。女性は同映画の主人公スカーレット。

アイルランド系移民で、アメリカ南部で大農園を経営する金持ちの家の娘です。

有名な映画なので知ってる人ももちろんいると思いますが、風と共に去りぬは”古き良きアメリカ”の暮らしを「昔は良かった」的に惜しむ映画なんです。

ただし「あのときはよかった」って言ってもそれはあくまで白人からだけみた場合。

裕福な家庭も、大農園で奴隷から搾取した労働力の上に成り立つものです。黒人目線で見ると「なーにがあの頃はよかった」じゃい!となるわけですね。。

実際、私も顔がよくて実家が太い女は嫌いです。(関係ない)

この冒頭の映像はこんなん名作扱いしてたらいかんぞ的なメッセージかなと思いました。

でもここのBGM超いいんすよね〜

 

で、本編に入ります。1970年代のアメリカ。主人公のロンはその街初の黒人警官として採用される。

書類倉庫番になりますが、仕事はまあまあおもんないしそこで同僚から差別的な扱いを受けます…

 

腹に据えかねたロンは転属を申し出て、情報部に配置され、黒人の権利を求める学生グループの集会に潜入を命じられます。

公民権法で全ての人間の平等が法律で決まっていたとはいえ、人種間の衝突も多く、人権グループの活動も盛んだった時代。

そこで反差別運動の指導者、クワメ•トゥーレの演説を聞いてアツイ気持ちになるロン。

後日、新聞のKKKのメンバー募集広告を見て、いかにも白人至上主義的な人間のフリをして電話でKKKの人間と会う約束を取り付けます。

このシーンの、ロンが「黒人もユダヤ人もアジア人も嫌いだ」とノリノリで言ってるのがちょっと面白かったです。

ノリノリすぎてここでガチ本名言っちゃってこれがあとでいろいろあるんですけど…

 

もちろんロンが人種差別主義者のグループに行けるわけもないので、同僚のフリップ(ユダヤ人)が「ロン•ストールワース」として潜入捜査をします。

 

そういう話なんで、バレそう!!ヤバイ!みたいなハラハラで適度な緊張感がありつつ、最後(仮)は悪者をギャフンと言わせてざまあ!超スッキリできます。

 

なんで(仮)なのかは見てみてください…