「女性」をテーマに最近観た映画
ちくわっす。(こんにちわ)
2019年も楽しく映画を観てるはるみです。
映画でなんか書きたいな~と思って、
今回は「女性」をテーマに最近印象に残ったものを4つ紹介します。
表現というのは時代を反映するもので、昨今の映画作品を見ていても女性が権利を求めて闘う作品等も多いように思います。あと人種差別がテーマのもの。
それは良いことですがそういう主張の一辺倒になってもしかたないので、ここでは色んな見方のある女性の闘う作品を並べてみました。
まず一本目、
「バハールの涙」
これはまさに現代の問題を描いた作品で、監督自らクルド人自治区に足を踏み入れ、女性戦闘員に取材を行った上で作られたものだ。
弁護士として働くバハールは突如ISの襲撃を受け、女子供は奴隷として自由を奪われる。
なんとか逃げ延びたバハールだったが、まだ残されたままの息子を助け出すため銃を取ることを選ぶ。
そしてバハールは元女性奴隷で構成された「太陽の女たち」のリーダーとなり、戦場の前線に立っていた。
そこに戦場記者のマチルドが取材で動向することとなり、作品はこの彼女の視点を通して描かれることとなる。
現地取材をしての描写なので、かなり現実に近い表現だとすれば、拘束されている時の状態は酷いなんてもんじゃない。ただただ奴隷であるのだ。
そこに個人の尊重などあるはずもない。かなり観るのは辛い。
戦うことを決意した彼女らの姿は、たくましく、勇ましくも見えるが、その背中にはいつも悲しい影が付きまとっているように思える。
しかしフィクション作品であるが故か、ラストには希望を感じられる結末なので、是非一度観てほしい。
2本目はこれ、
「たちあがる女」
こちらも現代で戦う女性ですが、この人はかなり個人的な信条での戦いです笑
アイスランドの田舎街で合唱団の教師をして、自然を愛しながら生活をするハットラ。しかし、その裏では環境活動家として一人、環境破壊を助長しているとしてアルミニウム工場への妨害活動を行っていた。
環境破壊を食い止める為には危険も辞さない、その行動は徐々に世間に影響力を持ち始める。
そんな中、数年前に希望を届けていた、養子の申請の返事が届き、ハットラは時期の悪さにどうするべきか悩むが、一つの決断を下す。
という内容です。
普段のハットラは、人に愛され自然を愛する気のよい女性。そこからの愛するもの(自然)を守るためならどんなことでもする、という決意の元の行動力には凄みを感じるし、目を見張ってしまう。
その結末を見守るのは、謎の楽団であり、この作品の大きな謎、である。笑
では三本目~
「マイ・ブックショップ」
こちらは1959年のイギリスの片田舎の話が舞台となる。
夫を戦争で亡くしたフローレンスは二人の夢だった本屋を女一人で開くことを決意する。
しかしまだまだ古い風習に縛られるこの街では、女が店をする、というだけでもあまり良く見られないような有り様だった。
そこに更に、地元の有力者夫人がその建物を手に入れようと計画を企て始める・・。
小さいながら賢い女の子。40年引きこもる本好きの老人。助言なのか、妨害なのか、どこかつかみどころのない男。
小さな本屋をめぐって田舎街に起こる騒動。
全体的に暗めのトーンでドラマ的には少し切なさも残る作りとなっていますが
それが人には色んな人生があり、それでも強い想いは生きていくということを感じさせてくれます。
万々歳じゃない物語が、あってもいいな、と思わせてくれます。(見終わって身も蓋もねぇ作品は嫌いだがな)
では最後4本目は、
「女王陛下のお気に入り」
こんな奇抜で美しく、しかし醜い作品はなかなか無いよ笑
こちらはガチンコ女同士の闘いです。
18世紀のイングランド王室を舞台に女王に使える二人の女の愛憎劇が描かれる。
病弱で気まぐれなアン女王に長く使えてきたサラは信頼性の元絶大な権力を持っていた。そこに全てを失った家の娘、アビゲイルはサラの計らいで宮廷で働けることなる。
宮廷で働くうちにアビゲイルはアン女王から信頼を受けるようになり、いつしかサラの座を奪うことをもくろんでいく・・。
この二人のまさに女の戦いは、欲望、陰謀のオンパレードで参ってしまうが、この時代の宮廷文化も同じぐらいめちゃくちゃだ笑
このころの常識が今とかけ離れすぎてて、なのに美意識だけ異様に高いもんだからそれを見ているとなんてちぐはぐな生活感なんだろう・・・とちょっと引いてしまう笑
それを奇抜なカメラアングルで、そして徹底した当時の美術再現で気付けばこの世界に没頭してしまった。
そういう意味でも非常にインパクトもあり、印象深い作品となった。
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以上、女性を扱った、ここ最近印象に残った作品でした。
ローマも書こうかな、と思いましたが、あれはどちらかというと「家族」がテーマかな?と思い、わざわざ外しました。笑
これらの作品、観れる機会があれば是非どうぞ。
ではでは。